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広路町の家

上等な倉庫で暮らす 置き屋根

木造

施工  水野工務店

この建物は市内の中心部にしては比較的ゆったりした80坪の敷地に建つ。南側道路は幹線というほどではないが一日中交通量が多い。

ご夫婦は設計打ち合わせを始めた時点で結婚2年目。二人の時間を楽しんでいるといった具合で、所帯じみてない分、住宅に託す思いを探り整理するのにお互いかなりの時間を要した。

目標としたのはnLDKスタイルにこだわらない、土間や様々なコーナーを内包する大空間を持った母屋をつくること。交通量の多い南側道路から暮らしを守り騒音を遮断する離れの水場をつくること。街中でありながら部屋の様に利用可能な屋外空間をつくることの3本立てである。

室内でキャッチボールができるほどの母屋の大空間は、浮屋根(伝統的置屋根工法にヒントを得たダブルスキンの屋根)を採用したことにより、夏場の輻射熱を完璧に遮断することに成功した。250㎥ものボーリュ-ムがあるワンルーム空間にもかかわらず住宅用エアコン一基で真夏でも快適に過ごすことができる。

 

竣工後、ほどなくお子さんにも恵まれ、現在は4人家族でのびのびと暮らしている様子である。

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